なぜこんなにあいだが空いてしまったかといいますと、お引越しをしていたからです。
ポスターの在庫整理、梱包等、とっても大変でした……。
でも、10冊ぐらいのB2ポスターファイルが入った大きな箱を一人で運んだアート引越センター様の力は凄いw
そしてそして、今回、10/30-11/1に国立研究開発法人産業技術総合研究所で行われました日本電磁波エネルギー応用学会(JEMEA)の特別展示用ポスターを描かせていただきました。
というわけで、こちらも本当に久しぶりのポスター制作タグです!
1、今回、詳しい設定要求は一切なかったので数枚のラフをおこし、見ていただきました。確かそれが9月のお話。




学会なので、今までは電磁波をイメージしたようなデザインポスターだったらしいです。
「本当にこういう感じの絵で大丈夫なのか?」と疑心暗鬼になりながらとりあえず提出。女の子はやっぱり入れたいので、こういう方向がダメなら、自分は戦力外通告ということで……。
すると数日後、以下のような回答をいただきました。
「結構いいんじゃない? 4枚使いのもいいかも……。どうせだったらテーマ等いろいろ考えてみます」
ふいー……。
よかったよかった。
普通、依頼イラストってクライアントに認めてもらう工程を何度も繰り返しますけど、前に進めるたびにホッとします。
それにしても最近、アニメっぽいポスター結構増えましたよね。献血にしても、自衛隊募集にしても。
山手線は凄い綺麗なゲームキャラクター達が所狭しとラッピングがされていますし。
自分が子供の頃は「正式なものにそういうのはもってのほか!」みたいな風潮でした。時代って怖いw
2、
9月の終わり。
「導波管背負ってるような子とかよくない?」みたいな要望がちらりとありました。
もう……。すぐそうやってあと出ししてくるのだから……。
導波管っていうのは、マイクロ波を導くために使用するパーツのことです。
でも確かに、最初に出した自分のイラストは目に見えない電磁波のイメージを押し出そうとしていて、それ自体はおまけのような扱いで描いていました。
と、いうわけで、今度はもっとエンジニア感を添えて再提出。

数日後。
「いいですね。一応、学会のポスターなのでスカートにして足が隠れるように、あ、あと、おへそも無しで……」
そ、ソーシャルゲームと違って、結構厳しいじゃないの……。
でもこういう感覚の鈍化が、「ストライクウィッチー○」や「宇○ちゃん」ポスターを生み出してしまったのかもしれません……。
3、
修正しながらペン入れ。各種小道具はこの分野の実験で使うものですね。
今回はモノトーンの方が映えそうだったので、カラーなしです。

4、
ポスターにするとこんな感じ。やっぱり文字を入れていただくと、イラストがグッと引き締まる感じがします。
右下にあるお名前、杉山順一様は電磁波にお詳しい偉大な先生です。
ありがたや、ありがたや。
この記事へのコメント